専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

「合格すれば官軍」と親心

 みなさん、こんばんわ。

 私の住んでる地域は教育熱心なご家庭が多くて、小学校から名門私立中学を受験するお子さんもたくさんいます。地域にある塾では飽き足らず電車に乗っての名門塾通いなんか当たり前。

 そのようなご家庭では当然お子さんの「お勉強ーお受験」が最優先されるので学校や地域、子供会等の行事への関心度がかなり下がり、あまり協力的ではありません。例えば行事にはご両親の一方が仕方なく参加して、お子さんは塾通い(行事へは一切参加しない。その時間は勉強に費やす)。

 学校でもそう、中学受験は1月~2月なので冬休み開けたら、お受験予定のお子様は学校には来ない。試験が終わるまで自宅学習か塾通い(学校には来ないけど、塾にはしっかり行く)。

 私一度、冬休み明けに「学校(担任の先生)に休みを申告」しに来たお母さんにたまたま出くわした。そのお母さん地区でも教育熱心なことで有名、常々「小学校よりも塾が大切」と公言してるらしい。私の子供たちと学年がちがうけど、そのお母さんの噂は聞いてた。

 お母さん階段の中二階のおどりばで六年生の担任の先生と話してた。私、階段の下を通りかかって二人の話聞いた(スイマセン)。一時間目の途中だったのでどうやらお母さん、授業中の先生をよびだしたらしい(廊下で話してたら聞かれるので階段の途中まで先生を引っ張ってきたようだ)。それだけでも「何様」と思った私。

 お母さん「せんせ、うちの子受験がありますので、終わるまで(約一か月)学校休ませますからよろしくお願いしますね」と、少し高圧的。続けて「せっかくここまで頑張って勉強したのにインフルエンザとかうつされたら可哀そうで云云かんぬん」。
先生「分かりました。〇〇君に頑張るよう伝えてください」それだけ伝えると、お母さん「それじゃあ」と帰ってった(私 思わず階段の陰に隠れた)。

 すぐそのあと先生のボヤく声が「すぐに卒業式の練習はじまるのにどうする気なんだよ。それから卒業制作もあるのにこまったなぁ・・・」。先生の気持ちすごくわかる。

 そのようなお母さんなので、やはりまわりの方も批判的「まだ、小学生なのにそこまでやることないんじゃない」、「私立の小学校転校すればいいのに」、「ほかにも受験するお子さんいるけど、ほとんど学校には出てきてるけどー」等など。

 そのお子さん見事超難関名門私立中学合格しました。そうするとどうでしょう、
批判的な意見は鳴りを潜めて、みなさんそのお母さんやお子さんをほめる、ほめる。
陰で批判的なことを言ってたお母さんの中には合格を聞いて、家までお祝いに行った方もいらっしゃるとか。毀誉褒貶は世間のならいー世の常とはまさにこのことだと、私思いました。

 「さすがに私にはそこまでできないなぁ」と、思ってたのですが、二男が中学受験することになった時の冬休み明け、「もし学校へ行って、インフルエンザにかかったらどうしよう。中学受験は一発勝負なのに、このまま受験日まで休ませた方がいいのでは」と、思いました。その時になって初めて、あのお母さんの気持ちわかりました。なんか親って勝手なものですね。結局、二男は受験前日まで小学校に通いましたけど。