専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

見栄坊君のはなし(3)

 みなさん、こんにちは!お久しぶりです。―てか、毎日暑いですね。わたしは少々夏バテ気味です。また、台風も来ているみたいだし、お庭のプランターや植木鉢を移動させるの大変なんだから・・・子供たちは手伝ってくれないし。ダンナがやってくれるから・・・まっ、いいか。私は、ダンナに指図するだけ・・・てへへ

 

 かなり間が空いちゃったけど、見栄坊君の話 終わらせますね。見栄坊君が自分の実力よりもはるかに高い高校(公立)へ行きたい理由―それは、その高校にしかないクラブ(部活)に入りたかったから・・・? 「どうしても、○○がやりたい」と涙ながらに訴える見栄坊くん。でも、塾先生や見栄母にすれば「寝耳に水」今頃それ言うか~

 

 見栄母絶句・・・のち 再噴火。「それなら、よけい前もって勉強せないかんのちゃうんかー」「やりたい部活があんたんとこの高校しかないから入学させてー言うても、『はいどうぞー』って言うてくれるわけないんやでーあほちゃうか」。見栄母怒りのボルテージが上がると言葉遣いが関西弁じみてくるの?と、お母さま

 

 お母さまにすれば「なんとなく見栄坊君の気持ちがわかる・・・」が、同情する気にはなれない。「―で、どうすんのやー?」「あんたの力じゃ、どう逆立ちしても、この高校へはいけんのや」見栄坊母追い詰めるねーと、そのとき。塾先生が「あっ、ちょっと待ってください」手元のパソコンでなにやら検索しだしたー。 そしてー

 

 どうやら、お目当てのホムペを見つけたようだ。涙目の見栄坊君に向き直ると(優しく)「ねえ、見栄坊君、本当に高校で○○(部活)がしたいの?そのクラブ活動がある学校じゃないとどうしてもダメなの?」見栄坊君いきがかりじょう「うん」と頷く。それを冷めた目で見る見栄母。(えっ、そうじゃないでしょ、見栄坊君)とお母さま

 

 三者三様の想いが複雑にからみあうとき、歯車は狂いその物語は思ってもみない方向へと進みだす。塾先生声をはずまし「となりの県にそのクラブ活動がある私立高校があるよ・・・ここなら十分通学圏内だしー」、見栄母にむきなおり「私立高校でも大丈夫ですか」と画面を指さす。見栄母あっけにとられたようだがー

 

 「ええ、うちは私立でも大丈夫ですが・・・先生。そこ(私立高校)この子(見栄坊君)の実力で受かりそうなんですか?」「ええ、少し厳しいと思いますが専願にすればなんとかなると思います。」「ほ、ほんとうですか?先生」愁眉をひらく見栄母。「受験まであと〇週間。もちろん○○君には今以上にがんばってもらわないといけませんが・・・」

 

 見栄坊君を脇に放置したまま、どんどん話を進めだす二人。結局、見栄坊君はその私立高校を専願受験することになり、一件落着。「よかった、よかった」と見栄母と塾先生、見栄坊君、苦笑い~。面談を終え、二人(実際には見栄母のみ)は意気揚々とひきあげていった。あっけにとられる件のお母さま・・・

 

 その後、お母さまが娘さん(家の二男の同級生)から聞いた話によると、見栄坊君はその私立高校に専願で見事合格。みんなが公立高校受験のラストスパートの塾に意気揚々とあらわれてー曰く「オレ○○高校に推薦で合格したけどさーどうしてもこの高校から来てくれと言われてー○○クラブに入ってほしいと頼まれてさー」

 

 「オレ 本当なら○○高校(名前を書くだけで見栄母から夢遊病とののしられた)へ合格する実力あるけどー、○○(専願私立)から熱心にさそわれたしー授業料はダダでいいですから来てくださいといわれると断れないじゃん」と懲りずに、いつもの調子で吹きまくっていたそうだ。

 

 しばらくしてから、風のうわさで見栄坊君は軟式テニス部に入部―、半年もしないうちにテニス部をやめて 全国高校クイズ選手権出場を目指すクイズクラブに移り、そこでボタンの早押しの練習ばかりしているとーそれを聞いた件のお母さま、すこしあきれるも、見栄坊君が高校生活をエンジョイしているならそれでいいかとー

 

 ちがうかもしらないけど「瓢箪から駒」「人間万事塞翁が馬」を思い浮かべた私でした。                           それじゃ、またね