専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

私が居てもいい場所って?

 みなさん、こんばんわ。
 今晩はよいお天気ですね。

 さて、前回の続きです。
 (私が、二十歳前後のころ、、、、、です)

 私、なんだか結婚する気が薄れたようで、
 ガッコ―休んで働くようになってから、なぜかしら母との関係も前ほどぎくしゃく しなくなって。やはり、結婚したかった一番の理由は、母から逃げ出したかったのかっなって、、、? そうなんだけど、、、、。

 同世代の女の子と遊びに行くようになって、なにかたわいもない会話が楽しくってそれまで遊びに行く友達があまりいなかった。

 私の場合、高校卒業の中途採用で、準社員の扱いだったんです。だから、実際の仕事も私にとってはそんなに難しくないし、私にピッタリ合ってた。
 
 研修では、大卒や短大卒の子より(彼らはなぜか敷居が高い)、高校卒の女の子たちと仲良くなって、わたしチョット年下の女の子の方が話しやすかった。研修中、大卒や短大卒の子が分かってる内容、全然わからなかったし。

 支店に配属されたら、研修中に仲良くなった(高卒の)女の子が何人かいて、すぐ彼女らと遊びに行くようになった。彼女らにとっても私が親しみやすかったみたい。こんな風に思われるのもあまりなかったので、うれしかった。彼女らといたら私が浮くこともなかったし、初めて自分の居所が見つけられたみたいで、仕事に行くのが楽しかった。

 自分が帰るところ、自分の居場所って本当に大切ですよね。私その時初めて気が付いたんです。私の家には、私の居場所がなかったんだって。(だから、話は飛びますが、私、子供たちには家に必ず居場所を作ってあげるようにしてるんです。)私、自分の居場所を見つけたんで、母との関係も少し改善したのかなって、思うようになりました。

 結婚して得ようとしたものが何だったのか?わからなくなって、逆に今(その時)の生活を続けたいと強く願うようになって、、、。だから、ダンナには悪いけど
結婚延期してもらって、一人で名古屋いってもらおうと、おもいました。

 (すいません、前置きが長くなってしまいました。)
 
 8月末、支店の女の子たちに誘われて、納涼祭りに行きました。母に浴衣着せてもらって、、、 夜店の屋台みたり、焼きそば食べたり、大きな声で話し、笑いました。それで、楽しければ、楽しいほど、結婚延期の件、早くダンナに言わないといけないと、思うようになって、お祭りの帰りにダンナのアパートに行って私の気持ち、何もかも洗いざらいぶちまけてしまおう、しばらく二人距離をおいて結婚についてお互い冷静に考えてみようと。

 家族旅行とか、教習所通いなんかあって、一か月半ほどダンナとは会っていませんでした。「行くって」電話したら声色で、私の感情読まれそうで、黙って押しかけることにしました(わたしすぐに声とか表情にでてしまうんです)。アパートの鍵はいつも財布の中に入っています。

 お祭り終わって、一人帰る方向が同じ子がいて、その子(私が一番親しくしていた女の子)と電車に乗りました。私の顔がだんだんと思い詰めた表情になるんで、その子心配して「どうしたの」って訊ねてきた。私その子に話聞いてもらいたかったので、一旦駅で電車降りて(ダンナのアパートに行くにはその駅で乗り換え)ダンナに対する私の気持ちを話しました。
 
 彼女理解してくれて、「うん、わかった。がんばって決着つけていこい。」と、ポンと肩をたたいてくれました。で、持っていたカメラで「〇〇〇〇さんの門出だ。」と、駅のホームで写真を撮ってくれました。

 さぞかし深刻な表情をして写っているんだろうなぁと。でも、後日その写真みたら 相変わらずのぼんやりした表情の私でした。でもその日が私の人生の新たな出発点になったんだろうなぁとは思います。

 最寄りの駅で降りて、アパートまで7~8分歩きです。駅前の通りはまだ営業中のお店もあり たくさんの人が行き交ってにぎやかでした。浴衣を着ている若い男女、家族ずれもたくさんいます。「ここらへんでもお祭りあったんだなぁ」なんてぼんやりと考えながら、ダンナのアパートがある路地へと曲がります。

 路地に入ると道の両側は住宅が並び、街頭の灯りだけであたりは急に静かになります。しばらく歩くとダンナのアパートがあり、道から入ってすぐのところにある(アパートの)階段を上って、ダンナは二部屋目。通路側にある窓の明かりは消えていました。

 いつものように扉をノックしながら、中に向かって「わたし」と、呼びかけました。ノブを回すと鍵がかかっており、「まだかえってないのかなぁ、それとも疲れて早寝しているのか」と。財布から鍵を出してドアを開け、中に入りました。中は真っ暗闇でした。私がおいといた芳香剤のにおいがかすかにします。

 すいません。情景描写が長くなってしまって、通い慣れた(思い出の)部屋だったのでついつい詳しく書いてしまいました。もうしばらくお付き合いください。

 電気をつけると、靴がなかったので「まだ帰っていない」のがわかりました。腕時計をみると10時半過ぎでした。取り合えず家にコール。母が出たので、今からダンナのアパートに行ってくると、伝えたら。母「今日はもう遅いから帰ってきなさい。」と。私「もうアパートにいるよ。」てっ言ったら。母、思い切り「あきれた」と。で、「ダンナさんは、そこにいるの?」。私「いないけど、もうすぐ帰ってくる。」。「あんた、着替えは、浴衣一人で着れないでしょう?彼も着付けできないでしょ。明日、何着て帰ってくるの?」。母、何心配してんだか。ー大丈夫、裸で電車には乗りません。

 私、「下着は置いてあるし、服はダンナのを借りるから大丈夫。」と。
 母、「浴衣きれいにたたんで、くしゃくしゃにしないでね。」って。それからまだ何か言いだそうとするので、「ゴメン、ダンナ帰ってきから切るね。」と、ウソをついて受話器を置きました。母ぶつぶついってたので、折り返しかけてくるかなぁと思って待ってたけど、かかって来ず。

 上がって奥の八畳でダンナを待つことに、しめきっているので蒸し暑くて、ダンナすぐに引っ越すの見こしてエアコン付けていないし。窓を全開してカーテンしめて扇風機 強風にしましたが、湿った生暖かい風が来るだけで、余計汗ばんでしまいました。ここに来るまで浴衣のまま結構歩いたので体中がべとべとして気持ち悪くて。この状態で一晩は無理だなぁと、思ってたら部屋の隅に置いてある、ダンナのお風呂セットが目に。

 「そうだ、お風呂屋さんにいってこよう。」と。近くのお風呂屋さん、何度かダンナにつれていってもらったことあるし、いい考え。私すぐに浴衣脱いでダンナのワイシャツ着て短パンはいて、下着だして(ダンナがいつも洗って干しといてくれるー恥)お風呂セット持って準備O.K.です。私、大きなお風呂大好きで、家族旅行(結婚前の家族です)もよく温泉に行ってた。

 書置きしていこうかなぁと思ったけど、女物の浴衣と巾着袋、カメラ(わたしのイニシャル入り)がおいてあるの見たら、私が来ているのわかるだろうと思いそのままお風呂屋さんに出かけました。
                    ・・・・・つづきます。