専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

同じ夢をみた話(4)

 みなさん、こんにちは。これもかなり間がいてしまったので、おさらいからー

 ダンナが中学二年の夏休みの出来事―おばあちゃん家の座敷で昼寝してワームホール夢―現在と過去をつなぐ夢、この夢をみることによって過去に同じ夢をみた時に目を覚ますことが出来る―をみたダンナ。目が覚めたら、中学二年の意識のまま小学三年生(5年前)で目を覚ました(小3の時、同じ場所で同じ夢をみた)。

 

 つまり時代は5年前で体は小三(9歳)だけど、中身は中二(14歳)です。なんとなく自分の置かれている状況を理解したダンナが最初に考えたこと、それは「当時仲の良かった(母方の)いとこたちに会いに行こう」だった。「どうやったら元の世界にかえることができるのか?」じゃなかった‼。 そこんとこがスゴイ。

 

 ダンナの母方のいとこたちは、みんなおばあちゃん家の周辺にすんでいます。その中の一人、当時仲の良かった(よく遊んでくれた)おねえさんに会いに行くことにー。そこで、犬ととなりの女の子のお世話を頼まれたダンナ、釣り竿とバケツを持ち、犬と女の子をつれて裏山の池にでかけて行ったのでありました・・・・・

 

 池につくと、犬をつないで釣りをはじめたーはいいが、赤い魚影はそこここにみえるもののそう簡単にかかってくれない。女の子はすぐに退屈して犬を相手に遊び始めたので、ダンナ釣りに未練はあったけどー釣り糸を池に垂らした状態で竿を放置してー女の子と犬を相手に、彼女の考えた仮想現実の世界で遊ぶことになった。

 

 まあ、それはそれで楽しかった(?)そうだが、しばらくするとすぐ近くに小川があって水がちょろちょろと流れているのに気が付いた。それは貯水した水を下の田圃へと流す水路で、結構がっしりとした木製の堰が水量を調整していた。そこいら一帯も草が刈り取られていたので、二人は水音にひかれて堰があるところまで下りて行った。

 

 その周りに笹が群生しているのに気付いたダンナ、笹の葉で笹船をつくってその小川(水路)に浮かべて遊ぶことを思い立った。女の子はすぐに笹船の作り方を覚えて流し始めた。笹船は細い流れをくだり、草がたくさん生えている下流へと見えなくなった。二人は作っては流し、作っては流ししていたが、そのうちにー

 

 女の子が笹船に草の葉とか花をのせて浮かべることを思い立ち、いつしか二人はその遊びに夢中になりー。気が付けば、池のつつみから伯父さんに「そろそろ帰ろうか」と声を掛けられていた。釣り竿を池から引き上げると小さな金魚がかかっていた。その時ダンナ「そういえばエサもつけずに釣り糸をたらしていたなぁ」

 

 女の子は笹船の遊びがよほど気に入ったらしく、「明日も遊んでね」と言って隣に帰っていった。聞けばもうしばらく滞在しているらしい。ダンナはしかたなく「いいよ」と返事した。―午後から、いとこのお姉さん(高校生)が帰ってきたので、彼女の部屋でトランプとかボードゲームをして遊んだ。

 

 最初お姉さんは、ダンナに花を持たせてわざと負けてくれていたそうだが、しばらくすると全くその必要がないことに気づき、それどころかダンナがあまりにも賢いことに目を丸くしていたそうだ。そりゃ、外見は小3でも中身は中2だからね。そのうちお姉さん、ダンナにいろいろは質問を投げかけては、博識さを面白がっていたー

 

 次の日、朝ごはんを食べ終わって(9時ころ)ダンナがお姉さんと雑誌を見ていると、誰か来たらしく、玄関がすこしざわついていたかとー思うと、伯母さんが少し慌てた風に二人のところにやってきて「おとなりの女の子がいなくなったらしいんだけど、あなたたち今朝は女の子をみてないよね」と心配顔で訊ねてきた。

 

 「えっ、どういうこと」とお姉さんがたずねたら、伯母さん曰く「今朝、女の子が『今日も○○ちゃん(ダンナ)と遊びたい』といったので、10時ごろまでまってね」とつたえて、そのあとテレビを見てたんだけどー気が付いたらテレビの前からいなくなっていて、家中 庭や納屋の中も探したけどどこにも見あたらなかったそう。それで、

 

 もしかしたら「一人でとなりに遊びに行ってないだろうか?」と、お隣さんが見に来たというわけだそうだ。「いや、こなかったよね」と、ダンナの顔を見ながらお姉さんが困惑気味につぶやいた。ダンナも「いや、今朝はみてないけどー」と。「田舎の家がめずらしいから、家の中でいろいろ探検でもしてるんじゃない」とお姉さん。

 

 その時ー                         つづきます。