専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

同じ夢をみた話(1)

 みんさん、こんにちは。

 これはダンナから聞いた話です。ダンナは小学生のころ、毎年夏になると1週間ぐらいおばあちゃんの家(私からすると義母の実家)で過ごしていました。義母の実家はもともと自作農でとても広大な農地・山林を所有しています。いわゆる農家だけで悠々と食 べていける・・・てな感じです。

 

 私も過去何度か連れて行ってもらったことがありますが、家の周囲を高い土塀でめぐらしてー、中には母屋を中心に 住居用離れが2つ、3つ 収穫物用の大きな納屋が2つ3つ、 たばこの乾燥場や乳牛が20頭くらいいる牛舎、馬小屋、農機具を格納する小屋・・・門をくぐると小学校の校庭くらいあるメインの庭のほか

 

 通用門(勝手口)がわには裏庭が、そして座敷側から眺める用(鑑賞用)に中庭(中央に池)がありました。ダンナはいとこたちと一緒にその中庭にある大きな木(幹が途中から横に曲がって生えているので、丸太橋のよう立って歩けます)にすわったり、ぶら下がったり、飛び降りたりして遊ぶのが好きだったそうです。

 

 小学三年生の夏、ダンナはその中庭をながめる座敷で昼寝をしていたそうです。

すると、夢を見ました。夢の内容はたわいのないもの・・・自分(ダンナ)が中庭でいつものお気に入りの木に登って、いとこたちと一緒に遊んでいるというものでした。夢なので、木から飛び降りても地面には落ちず、

 

 そのまま鳥のよう宙に舞い上がり、自由に空を飛ぶー、ひとしきり飛んだらその幹に戻って馬乗りになり、木を揺らしてはっぱをおとしたり、また幹の上に立ち上がり、1,2と反動つけて空にとびあがったり、その繰り返しです。やがてダンナは昼寝から目を覚ましました。ほんと、その時はそれだけのことだったのです。

 

 ダンナはその夢(内容)をすぐに忘れてしまったそうです。そしてダンナが中学二年生の時、お盆に法事がっておばあちゃんの家をたずねました。そして、法事が済んだ次の日に、ダンナはその座敷(中庭が見える)で昼寝をして夢をみました。

夢の内容は小学校三年生の時に見た内容(前述)と全く同じだったそうです。

 

 中学二年生のダンナは夢の中で「あれ、この夢見たことがある」と、同時にいつ(小学三年生)見た夢なのかも思い出したそうです。やがて、ダンナは目を覚ましました。覚醒して違和感をおぼえたそうです。寝る前に座敷にある大きな仏壇のふすまが左右に開かれて、法事でのお供え物が山と積まれていたのですがー

 

 ダンナが目をさますとなぜか仏間のふすまがピッタリと閉められていました。

 「おばあちゃんが閉めたのかな?」。起き上がるとやけに天井が高く、広い座敷がさらに広くなったように感じました。そのときです。「あれ、○○ちゃん 起きたの?」座敷の入り口にいとこがやってきて、ダンナに声をかけました。

 

 ダンナはいとこを見て驚きました。なんといとこ(女性)は、さきほど(昼寝の前)みた容姿から面替わりしているのです。つまり、幼くなっていたのです。確か、いとこは短大生だったのですが、今はどうみても中学生ぐらいにしか見えません。真っ黒に日焼けしてすごいラフな格好をしています。

 

 ダンナは驚いて言葉を失っていると、いとこはダンナが寝ぼけているんだと思ったそうです。いとこは「スイカ冷やしたのあるから、食べるでしょ?」と訊ねてきました。ダンナは立ち上がりました。その時ダンナは自分の体が小さくなっていること(小学生サイズ)になっていることに気が付きました。

 

 ダンナの身長がいとこの肩の高さくらいしかなかったのです。ダンナがパ二くっていると、いとこはまだダンナが寝ぼけているんだと思いー食堂に行ってスイカをたべようと、ダンナを座敷からつれだしました。いとこについて台所に行くと調度類もかなり変わっていました。特に電化製品が昼寝する前と一変しています。

 

 食堂に行くと、少し若くなった伯母さんが台所から切ったスイカをもってきてくれました。が、ダンナの表情をみて「あれ、どうしたの?」と心配そうに尋ねてきした。いとこは「ああ、さっきまで寝てたから、まだ寝ぼけてぼんやりしているんだと思う」と。台所の柱には大きな日めくりがつられていました。

 

 それを見て、ダンナはさらに驚きました。な、なんと日めくりの日付(年度)が

数年前なのです。ダンナはいとこに向かって「○○さん、なんであんなに古い日めくりを吊ってあるの?」と訊ねました。ダンナは普通に言ったつもりだったのですが、口調が大人びていたので、いとこさんはすこしびっくりしたそうです。

 

 「あれー、○○ちゃんどうしたの(その言葉遣い)?」。伯母さんが少し笑いながらやさしく言いました「えっ?古くないよ 今年のだよ」。「今年って?」

「昭和四十〇年八月〇日、197〇年だよ」それを聞いて、ダンナは何が何だか分からなくなってしまい。いとこが言うように自分はまだ寝ぼけているのかー、

 

 それとも未だ夢の続きをみているのか(夢だとしたかなりリアルな夢?)!その日めくりの日付は、ダンナが昼寝をするまえに認識していた日付(ダンナが中学二年生の現在)よりも5年前(ダンナが小学校三年生)の日付だったのです。

 

                              続きます