専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

おく様はマジョ・・・なの?(2)

 前回からのつづき、 ダンナがアメリカの工場に長期出張中、同僚のリックさんから聞いた(聞かされた?)話です。時は1990年代の初めころ、場所はボストン空港にて。ダンナは30歳前後で(営業の)リックさんは30代後半、副工場長のウィルさんは40代半ばで(マジョおく様のジェーンさんは40歳くらい)・・・

 

 その工場(会社)はダンナの会社がM&Aしたもので、リックさんとウィルさんは前の会社からの同僚で仲良しーなので結構プライベート話をしており、リックさんがウィルさんからジェーンさんの話(ワイフはマジョ)を聞いたのは、それより3年くらい前(80年代後半)なのだそうです。「・・・なんで今頃、その話を俺に?」

 

 ウィルさんからその話を聞いて、あまりの奇想天外さに誰かに打ち明けたて感想を聞きたかったけど、口止めされてたので誰にも言えなかった。でも、言いたくてうずうずしてたー「お前(ダンナ)は何か月後かには日本へ帰るし、多分だれにもいわないだろう?(ダンナ、信頼されてまーす)例え、日本に帰って・・・

 

 誰かにはなしたところで、当の本人たち(ウィルさんとジェーンさん)はアメリカにいるので耳に入ることはないだろう。それに東洋人がこの話を聞いてどんな反応をするのか急に知りたくなったのさ」と。どうやら、空港内にあるハロウィンのオーナメント(マジョ)をみて思い立ったようですね。

 

 リックさんが、話の前振りとして説明したところによると(ウィルさんから聞いた話です)・・・、17世紀後半、ニューイングランドには地域の人たち(イギリスから移住)と魔女や魔法使い(ヨーロッパから移住)の居住区は隣り合っていて、普通(仲良くも、わるくもなく)に暮らしていたそうです。

 

 地域の人たちは薄々感ずいていたけど、そのことを表立って話す人はいなかった

。時代が変わるにつれて次第に通婚するようになって、ある特定の人たちを除いて魔女や魔法使いのことはみんな忘れていったそうです。そこでダンナ「普通の人が魔法つかいや魔女さんと結婚すると、子供はどうなるの?」

 

 「(ウィルによると)ある特殊な条件下でない限り、こどもはにんげんの子供として生まれてくるそうなんだ・・・」。「特殊なじょうけん?」「うん、詳しいことは忘れたけど、暦や月の満ち欠け、それに惑星の動きとか・・・なので魔法使いの子供が生まれるのは確率的には限りなく低いらしい」。

 

「じゃあ、魔法使いさんたちは、・・・」「うん、中世のころに比べるとかなり減ったみたい・・・」「でも、中には代々魔法使いと魔女同士で結婚して・・そういう子供の一人がウィルのワイフだったんだ」「ふ~ん」「でも、スゴイ長生きなんだろう(誰かに聞いた)?」「うん、かなり生きるようだよ・・・人間の何倍も!

 

 だから地域の人たちにあわせて年相応に、魔法で外見をかえるらしい」「それと、高齢になったらが、死んだふりをするらしい」「死んだふり?」「それから魔法で外見を子供に変えて、魔法使いと魔女の夫婦の養子になるんだとさ・・・」。確かに、戸籍なんかが、整っていなかった時代はそれができたかもしれないけどー

 

 「魔法で、人々の記憶やデータを消したり改ざんしたりできるらしいんだ・・・」

「そんなに広範囲にはできないらしけどー」。ここまで聞いたダンナの感想「ふ~ん、なるほどねえ(心の中=いかにもとってつけたようなご都合主義な話だ!まあ、飛行機を待つ間の退屈しのぎにはなるだろう。ここは付き合ってやるか)。」

 

 ダンナ、興味深々と言った表情でリックさんにつづき(話の本題)をするように促しました。

                            つづきます。