結納にきたオジサン

　みなさん、こんにちは。

　私は人が苦手で（人が多いと、人に酔う）、買い物以外はほとんど外出しません。一昔前はピアノ、ジャズダンス、バレエ時々パートさんに行ってましたが、ここ２～３年ぐらいはずっと巣ごもりです。なので、コロナウィルスで外出を控えろといわれてもそんなに困りません。むしろ人に会わずに助かるなぁと。

　さて、かなり前の話ですー私が結婚した年（数十年前）。その年の春に内輪で婚約して、ダンナの赴任先がきまってから籍を入れて、そこで一緒に住むことにしてました。秋にダンナが名古屋に行くことになって、そのあと妊娠が発覚して、急きょ私の成人式をしました（以前の記事を参照ください）。それと同じころー秋ですー

　いよいよ、赴任先も決まって籍も入れるのでーダンナのご両親から正式に結納を交わしたいと連絡がありました。まあ、形だけのことだと軽く考えてました。－が、結納の日を休日にしてもらって、父にも単身赴任先から帰って来てもらうことに。けれど、当日は（結納）ダンナも来ないし（もう名古屋に行ってた）、ダンナのご両親も来ない。

　誰が来るのって訊いたら、ダンナのご両親がお願いした仲人さんがやってくると。

うちの両親にも直接連絡が入って、うちの家族で準備をしてー結納を受け取る場合の文言？「幾久しく、なんたらかんたら・・・」というのを練習ー待つことに。で、うちの母が仲人さんの素性を聞いたらー、ここから、ややこしい（読み飛ばして下さい）。

　仲人さんーダンナのお母さんの長姉さんの旦那さんの「お兄さんとその奥さん」だと。うちの母「ハア？」。ここからがスゴイ、その仲人のオジサン、ダンナのご両親（私の義父母）が高校を卒業して勤めていた会社の社長さんで、その会社には義父の長姉さんも結婚するまで勤めていた。関係はそれだけではなかったー

　義母の長姉さんの旦那（造園業）が、ダンナのお祖父さん（大工さん）と仕事関係の付き合い。お祖父さん、よく長姉さんの旦那ちへ顔を出していた。なので、長姉さんの子供さん（ダンナのいとこさんたち）から「オジサン、オジサン」と顔見知り。そこでダンナのお祖父さん、長姉さんの旦那のお兄さん（仲人さん）とも飲み仲間に。

　その関係で、ダンナのお父さん（義父です）のお姉さんが、仲人さんの会社に勤めることになった。その後、ダンナのご両親（私の義父母）もその（仲人さんの）会社に勤めることに。つまり仲人さん、ダンナのご両親（の家）にとってなじみ深い人。それを電話で伝えられても、うちの母が一回聞いただけで理解できるはずがない。

　うちの母、「ハア、ハア」と聞き流して「つまり、親戚の世話好きのオジサンか」と理解。母、もっと簡単な（覚えやすい）素性はないのかと「社長さんの他に何かやっていらっしゃるんですか？」と訊ねた。義母「そういえば、以前○○市の商工会議所の会頭やってて、そのとき県会議員もー」。それでうちの母、( ﾟДﾟ)　頭の中でー

　義母が言った「以前ー」（既に引退）というのをすっ飛ばしてしまった。それからがさあ、大変「そんな偉い人が来るのでは―」という事になってー、急きょ当日の服装を変更（なんせ仲人さんの素性を聞いたのが結納の三日前）、母、私と妹は洋服から和服へ変更、父に至っては背広から礼服へ。

　父「なにも、仲人さんと結婚するわけではなかろうにー」と文句を言ってましたが、母の命令は絶対です。－で、当日、仲人さん結納を持ってやってきました。服装は背広、訪問着（奥さん）と洋服でしたが、着くなり「着替えたいのでお部屋を貸してください」と。しっかりと紋付き袴、奥さんはお着物に着替えられました。

　その後（結納の儀式？）ですが、私はすっごく緊張してて（母から、「すっごく偉い人来られる」と聞いていたので）、なんて受け答えしたのか覚えてません。その時撮った写真があるので貼り付けておきます。仲人さん（ご夫婦）とも撮ったのですが、取り敢えず私と父だけー（このころも顔がまるまるしてます、妊娠のせい？）

　　

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は・・・とは程遠い、にわか着物です。

　　　

センスまで持たされた父と　　　　床の間に飾ってもらいました