専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

真冬にアイスを売る雑貨屋さん

 みなさん、こんにちは。 

 今日はお天気はまあまあだけど、風がとてもつめたいです。

 

 さて、高校時代の話。市内の高校に自転車通学してました。校舎が丘のようなところに建っていたので、行きは、坂道をふうふう言いながら(と言っても、傾斜はスゴク緩い)漕いでました。帰りは、逆に漕がなくても道がどんどん自転車を運んでくれました。帰り道、ちょうど坂を下りきったところに小さな雑貨屋さんがありました。

 

 学校帰りにお腹がすいたらー、ときどきだけどその雑貨屋さんに立ち寄って買い食いしてた。ある冬のことー北風がびゅうびゅう吹きつける寒い日。雑貨屋さんに立ち寄って何気なく店の奥を覗いたときでした。店の奥は薄暗くて、半分商品の倉庫のようになっています。そこに、アイスの冷凍庫が置かれているのが目に入りました。

 

 夏なると、よく駄菓子屋さんなんかの店先で見かけるー上下にスライドさせるガラス張りの開閉扉がついているやつ。眩しい真夏の日差しと、ふるようなセミの鳴き声を想像させるので、真冬に見るとスゴイ違和感。最初、『電源切って奥に片付けているだけなのかなぁ』と思ったけど、『ブー』と電気音がしてた?ので近づいて覗いてみた。

 

 そしたら、「なんと!」なかみがぎっしりと詰まっている?「ええーっ、もしかしたらこれ、夏の売れ残りをずっーと保管してるの?」と思った。でも冷凍庫の中はきれいに霜取りがしてあるし、商品(アイス)も氷に埋もれずに整然と積まれててー普通に売っているーいつも(日常的に)誰かが買いに来ている感がバリバリ。

 

 この時期でもスーパーとか行くと、アイス普通に売ってるけど、こんな小さな雑貨屋さんで真冬にアイス売ってるなんて? 私、なんとなくカップのアイス一個買って帰りました。冷蔵庫に入れて後で食べようと思ってたら、妹が勝手に食べていた。妹「この時期にアイスなんて珍しいから食べちゃった。冬のアイスもいいねぇ」だって。

 

 それから、私ときどきその雑貨屋さんでアイスを買って帰るようになった。冬なので家まで凍ったまま保しー何回目かの時、お店の人に「冬にも(アイス)買いに来る人いるんですねえ?」ときいたら、「ええ、結構おられるんですよ。このあたりで売っているのうちだけなのでー」とのこと。私もその中のひとりになったみたい。

 

 そのうち、妹もその雑貨屋さんでアイスを買ってくるようになって、「おねえちゃん、冬のアイスってなんか癖になるよね」だって。「あんた、夏だってそうでしょ」

確かに真冬にアイスを食べるのは、冬の醍醐味。徒然草風に云うなら「大変趣があって、しみじみとした風情が感じられる」といったところか?

 

 それから、高校時代は毎年冬になると、学校帰りそこでアイスを買うようになった私です。私がアイスを買っているのを見て、クラスの何人かがそこでアイスを買うようになって、小さなアイスブームになりました。いまでもあの雑貨屋さんあるのでしょうか? 冬にアイスを食べると、あの雑貨屋さんのアイスを思い出します。