専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

公園で泣いてたら、、、


   みなさん、こんにちは。
 今日も雨ですね。買い物行く気がしないので、夕飯は残り物でと、考えています。

 私が、東京都のH市で住んでいた時です。賃貸マンションで暮らしてました。
 ダンナが名古屋の事業所から、都内の事業所に転勤になり、長男(6ケ月)と引っ越ししました。

 ダンナの事業所(都内)からは少し離れてましたが、父が単身赴任している会社の研究所がH市にあって、そこの社宅に父が住んでいたのでいろいろと都合がよかったからです。全然知らない土地で昼間は二人ボッチだったので父の存在は心強かった。
 
 実際、土、日は父がジョギングの途中うちに寄って、孫(長男)と遊んでくれました。お昼もよく一緒に食べてました(作ってたのは父です。私は料理苦手)。

 9月の連休にH市へ引っ越して、11月ごろです。
 マンションの近くに大きな公園があって、午後長男をベビーカーにのせてその公園をよく散歩してました。その日はいつになく落ち葉がたくさんおちていたので、ベビーカーの横にかがんで、拾った落ち葉を長男に見せながら「きれいだねぇー」とか話しかけてました。

 そしたら急に悲しくなって、涙があふれてきて(長男が乗ったベビーカーの横で)かがんだまま、膝に顔をうずめてしくしく泣いてしまいました。

 転勤直後だったので ダンナは新しい仕事に慣れなくて、帰りはいつも10時過ぎだし、土曜日も残った仕事を片付けるために出社してました(名古屋では早く帰って来てたし、土日も休みだった)。ダンナとの会話も激減。

 ダンナにほっとかれたようで「この状態がずっと続いたらどうしよう。」と、不安募るし、長男に話しかけても答えてくれないし(当たり前!)、引っ越したばかりで回りは知らない人ばっかりだし、なんで自分はこんなに孤独(独りぼっち)なんだろうと思うと、突然悲しくなって涙が出てきたのです(秋、落ち葉という状況も私の感傷を誘ったのかもしれません)。

 そのままの体制(結構お尻が重いのでしんどい、)でしばらくの間しくしく泣いていたら、「おねえさん、どうしたの?」と、声をかけられました。
くしゃくしゃの顔( ;∀;)をあげてみると、小学生の女の子(5~6人)が私たちの周りで心配そうな表情をしていました。

 わたし、あわてちゃって「ごめん、大丈夫だから」と、女の子たちの心配をやわらげようと、無理にニコッと笑ってみせました。そしたら、その中の一人が「はい」と、言ってハンカチを貸してくれました。よほど、ひどい顔してたんだなぁと、おもいます。

 別の女の子が、ベビーカーをみて「この赤ちゃん(長男)、おねえさんの赤ちゃん?」て尋ねました。私が「そう、私の赤ちゃん」と、こたえると。全員一様に驚いてました。「うそでしょ、おねえさん高校生くらいにしか見えない。ねえ?」と。他の女の子も「わっかー」とか、「そうだ、そうだ」と、うなづきあってました。

 これは初めてのことではありません。私、そのころは実年齢よりもかなり若く見られてましたから(今は年相応)。名古屋でもよく「高校生(そんな格好してたし)が、赤ちゃん抱いてる」とか、意地悪で「子供がこども生んでる」とかカゲでいわれたこともあります。でも(その時は)実際にも二十歳そこそこ。

 私、「高校生じゃないけど、おねえさん若いよ(自分で言うか!)。若いけど、この子おねえさんのこどもだよ。おねえさん若くてこども生んだんだよ。」と、優しく答えました。女の子たち納得できたのか、できなかったのか微妙な表情。

 私がそうだったからわかるんですけど、その頃(小学5,6年生)の子供って、女性の高校生~二十歳~三十歳くらいまで、年齢の見分けがつかないんですよねえ?。
(その年齢幅だと、だいたい一括りでみていません?)

 で、子供たち、今度は自分たちのことを話し始めた。
彼女たち、公園の近くの小学校の児童で、明日の図工の時間につかう落ち葉を拾いに来たとか、みんな手にスーパーの袋もって、中には落ち葉が入ってました。
「図工が好きだ」、「嫌いだとか」、「担任が好きだ」、「うっとおしい」とかてんでバラバラに、わたし一々頷いて話を聞いてあげました。この年頃の女の子って真剣に話を聞いてもらえるだけでも嬉しいんですよね。

 ひとしきり話し終えると彼女たち満足して、一人ひとり
「おねえさん、元気出してね。」「頑張ってね。」「夫はイケメン?」「バイバイ」と、声をかけてくれて帰っていきました。私、公園の出口まで彼女たちの後ろ姿を見送りました。子供たち、ときどき振り返って手をふってくれました。
 
 私、子供たちの姿が見えなくなると、「よっこらしょ」と重い腰を上げて(子供たちの視線に合わせる為、ずっとかがんだままでいた)、眠っている長男にむかって
「なんか、すっきりしたねー。帰ろうか?」と、声をかけ 出口に向かってベビーカーを押しはじめました。やはり、「人と会話をする」と、いうのは大切なことですね。重かった心が、子供たちと話しただけで軽くなったように感じました。

 公園の出口に向かって、ベビーカーを押していると、そこからお巡りさんが一人入ってくるのが見えました。最初、公園の近くに交番があるのでそこのお巡りさんがパトロールしているのかなぁと、思いましたが。よく見るとお巡りさんの視線が私に向けられて、なんか一直線に私の方に歩いてくるんですよ。「えっ、いやだなぁ」と、お巡りさんの横を通り過ぎようとベビーカーを道の脇によせると、それが合図のように小走りになって私に近づいてきたんです。

 「えっ、なに~?」っておどおどしていると、お巡りさん私の正面に立ち、軽く帽子に手をかけて挨拶し「そこの交番の者ですが 少し話を聞かせていただきますか?」って。「うそでしょ~?これって職務質問?」て、わたしパニックになってしまいました。                        (つづきます。)