専業主婦の徒然ぐさ

中学時代からン十年書き溜めた日記と画像を見ながら書いています

浦島太郎伝説の地を訪ねて

 みなさん、こんにちは

 今日は少し、私が読んだ本とマンガの紹介。

 

 松本清張先生の推理小説に「Dの複合」というのがあります。そのなかに「浦島太郎伝説」が出てきます。 本筋と関係あったのか、なかったのか?忘れたのですがー、この本を読んで浦島太郎の伝説の土地を訪ねてみたくなりました。私が浦島太郎に興味を持ったのは山上たつひこ先生(「こまわり君」の作者さん)の短編を読んでからー

 

 これは題名もあらすじもほとんど覚えていないのですがー、確か・・・浦島太郎は双子で弟の浦島次郎と二人で亀を助けた。二人とも竜宮城に招かれたのですが、最初に帰ってきたのは太郎だけで、次郎は竜宮城に残った。太郎から遅れること数年、次郎も竜宮城を後にするのですがー。こちらの世界では、実際には千年以上が経過して

 

 次郎が戻ってきたのは昭和の日本だった。そこから、何かしら事件が起こる・・・ミステリー仕立ての秀作だった記憶があります(興味を持たれた方はさがしてみてください)。その本(マンガ)を読んで私、浦島太郎にロマンを感じるようになった。-で、しばらくたって「Dの複合」を読んだ。読後ー

 

 いつか浦島太郎が旅立った(亀の背中に乗った)浜辺をたずねてみたいなあと。二十代後半の夏、たまたまある機会があってーある浦島太郎伝説の地を訪ねることになりました。浦島太郎伝説の地って日本中にあるんだけどその一つ。香川県に瀬戸内海に突き出た荘内半島があります。その半島全体が浦島太郎伝説の地になっているそうです。

 

 つまり半島にはいくつかの浜があって、それぞれが伝説の地になっているとのこと。実際には、太郎がどの浜辺から竜宮城に向かったのかははっきりしないそうです。私が向かったのはその中の一つ 半島の先端にある室浜という場所。JRの詫間駅前から半島を海辺に沿って走るバスに乗って、確か終点の箱崎(箱?)で降りて―

 

 更に海辺沿いの道はしばらく歩くと、室浜にたどり着きます。道が浜へ出る手前ー小高く盛り上がったところに小さな神社があって、そこから浜全体が見下ろせます。ちょうどお昼過ぎで木陰があって涼しかった・・・そこで汗を拭きながら休憩した記憶があります。道から防波堤を越えて浜辺にでるとちょうど干潮時で、

 

 海藻が日差しに照り付けれて干からびて、その匂いと潮のかおりが暑い風に乗って顔に吹き付けてきました。まともに嗅ぐと、「おえっ」となりそう。海に向かって三日月形の浜辺には私以外誰もいなくってー、砂浜も防波堤から海までもほんと短くってこじんまりしていました。二、三艘、小型の船が砂浜で日向ぼっこしてた。

 

 さも、浦島太郎が浜辺から亀の背中に乗って竜宮城へ出かけたような(季節は夏だっけ?)ーそんなのどかさが漂っていてー、思わず「雰囲気、雰囲気」と呟いてしまいました。その時、撮った写真があるはずなんだけど、どこかへ行ってしまってー、今度出てきたら貼り付けておきます(いつもこれ💦)。

 

 本の紹介が「浦島太郎紀行」みたいになってしまいました。当時の日記をみながら書いているので、その時私が乗ったバスが今も走っているかどうか分からないし、この室浜も同じ雰囲気かどうかも不明です。十分に太郎の気持ちを味わった私は、来た道を引き返して、来るとき乗ってきたバスに乗って(終点が始発)帰りました。